自分的に今年の甲子園で印象に残ったことTOP10をまとめた

甲子園ロスなう。

悲しみを紛らわすために今年の甲子園を思い出してみることにする。

そんなわけでTOP10を紹介する。

 

第10位 明徳義塾甲子園初戦無敗記録止まる!

明徳の夏甲子園無敗記録がついに16で止まってしまった件。

今年の初戦は春の覇者・敦賀気比。4-3でサヨナラ負け。

序盤3点のリードを奪った明徳だったが中盤以降からじわじわ点を重ねる敦賀気比打線と調子を上げてきたエース平沼くんのまえに反撃できず。

敦賀気比10回表2アウト満塁の場面で1番篠原くんがセンター前ヒットでサヨナラ。

 

馬淵監督の勝利監督インタビューで聞ける独特のだみ声は今年聴くことができなかった。(大阪桐蔭・西谷監督の高い声と相手を褒め称える談話が聞けなかったのも残念)

 

第9位 広島新庄VS早稲田実業 両校の総力戦

機動力野球で早実に迫った広島新庄。盗塁のバリエーションが豊富でダブルスチールから1点を奪うシーンもあった。2.3.4番も途中交代するっていう積極采配に登録メンバー18人中17人を起用する総力戦を展開した。

早実も4人の継投。終盤のイニングを1年生投手の服部くんが1失点に抑え、7-6で早実が粘り勝ちした。

もし早実に勝ってたらけっこういいところまで行ってたんじゃないかと思う。

 

第8位 今治西の1回戦がいつも強豪すぎる

甲子園球場が超満員になった大会三日目。今年の一回戦の相手は早実。清宮くんを1安打に抑えたが、試合は6-0で敗北。

2012年には一回戦で神奈川の桐光学園と激突。相手エースの松井祐樹くんに22三振を奪われて一試合最多奪三振の記録を作られてしまった。

さらに昔の1973年春には作新学院江川卓と激突し、20三振を奪われていた。

ちなみに今現在、巨人で打撃投手を務める藤井秀悟も同校出身。95年の選抜にベスト4になっているが、準々決勝の最中に副靭帯を損傷している。

甲子園では何かと辛酸を舐める学校である。

 

第7位 津商主将・花井くん ベンチ脇に肘を置き「あっつ!」

blog.livedoor.jp

大会4日目、智弁和歌山戦で事件が起きた。何の気なしにベンチ脇に肘を置いた花井くんだったが、予想外の暑さに「あっつ!」。その一部始終が中継カメラに映っており、ネット上で話題を呼んだ。

津商野球部の魅力その1である。

 

第6位 興南高校左腕・比屋根くん 琉球トルネード!

沖縄の興南高校といえば2010年に春夏連覇を成し遂げた高校。そのとき投げていた島袋くんは左利きでトルネード投法だった。

それ以来5年ぶりの出場を決めた同校のエースは2年生の比屋根くん。利き手側のプレート端に大きくインステップしながらスリークォーター気味に投げるそのスタイル。ピカチュウのモノマネを得意とする3年生キャッチャー佐久本くんのサポートで好投を繰り返し、ベスト8まで進出した。

 

第5位 甲子園に巨人軍・原監督が現れる!

亡くなった父・貢氏が育成功労賞を受賞。父に代わって授賞式に出席した原監督。前日ナゴヤドームでナイターを終えた原監督は当日15日朝に甲子園入り。白シャツ姿で参加した。

「野球部内では親子関係を断ち切る」

高校時代は父のもとで東海大相模で野球をした原監督。殴られることもあったらしく、あまりの恐ろしさに失禁したっていう噂もある。

白シャツもよく似合う、育ちのよさそうな感じの原監督。個人的にはまたWBCの監督をやってほしい。

 

第4位 津商業、名門・智弁和歌山破る!

勝利の女神と呼ばれる津商マネージャーの飯田凪さんの太鼓が勝利を呼び寄せた。5回表、津商業の攻撃。1-2でビハインドの場面。2アウト1・3塁で2番前田くん。津商業側のアルプスブラスバンドの演奏を止め、飯田さんが太鼓をたたき始める。激しいリズムとともに踊り始める。ベンチに入れなかった部員たちも声を張ってタオルを振り始めた。

異様な雰囲気が甲子園を包み込む。前田くんの打球はピッチャー前に転がっていく。

ピッチャーゴロ? しかし前田くんの足も速い。きわどいタイミングでセーフ! 同点!

その後のイニングでも毎回得点を挙げ、智弁和歌山に9-4で勝利した。

 

第3位 王貞治氏による始球式

8月6日の甲子園開幕で王貞治さんの始球式があった。

突然現れたヘリコプターから旗と一緒にボールが外野に投下された。鹿児島実業の生徒がそれを拾って王さんのもとに走りつつボールを包んだ網にはさみを入れる。王さんのもとに着いた後もうまく切れず、手こずっていた。

準備が整った。王さんの右手にはピカピカのグローブ。歓声とともにマウンドに上がる王さん。1958年の選抜に投手として出場した王さんにとっておよそ57年ぶりの甲子園のマウンドである。

しっかりとしたお辞儀をしたあと、マウンドからの景色を楽しみ審判からボールをもらう(ここでも審判におじぎ)。さらに投げる前にも1塁側3塁側、外野側、キャッチャー側にもお辞儀。

外角低めに決まる、カ、カーブですか?鮮やかだった。

投げ終わった後にも方々にお辞儀。とにかく礼儀のすごい人。

(昔、知り合いがホテルで王さんに会ったとき、握手を求めたらものすごく礼儀よく接してくれて涙を流してしまったらしい。)

 

第2位 京都府鳥羽高校主将・梅谷くんの選手宣誓

甲子園100周年の節目の選手宣誓は、第一回の優勝校である鳥羽高校の主将・梅谷が務めた。今回もこれまでと同様、組み合わせ抽選の際にくじ引きで選手宣誓する学校を決めた。

例年通り、厳かな雰囲気のなか、梅谷くんが涙目で堂々と選手宣誓を行う。それを見守る母・眞由美さんは父・重夫の遺影を抱えながら聞き入っていた。

5月に癌で亡くなった父に「甲子園に行け。選手宣誓もやるんだ」と言われていた梅谷選手。主将としてキャッチャーとして、チームをベスト16まで導いた。

くじ引きで決められた選手宣誓。梅谷くんが選ばれたのは偶然なのだろうか。

 

第1位 決勝戦終了小笠原くんと握手後の世那くんの涙

9回表、東海大相模の小笠原くんのホームランから4点を失った仙台育英・佐藤世那くん。試合は10-6で相模が優勝したんだが、そのときの整列が印象的だった。

整列終わったあとに小笠原くんと世那くんが握手する。二人とも笑顔でやり取りを交わすのだが、別れたあと、世那くんは帽子を深くかぶって涙を見せていた。あのクールな世那くんが。

6回裏に同点に追いついてから、仙台育英に流れが来ていた。試合は接戦だった。しかし、東北勢初の悲願である甲子園優勝はあと一歩のところで届かなかった。

 

 

これでおしまい。

早く来年が見たい。