夏休みの自由工作の作り方

トピック「自由研究」について

 

この写真を見てくれ

 

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小学六年生のころに提出した自由工作だ。

このペンギン、工作用紙で作ったんだぜ。

 

何枚も同じ型紙作って切り抜いて、

それをボンドで貼り付けてやすりで微調整していくんだ。

足場と脚とくちばしは木使ったんだけどな。

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腹回りがギザギザしてるところが何とも小学生らしさを感じさせるぜ。

 

 

女子からも男からもチヤホヤされたい

小5くらいからそんな衝動を抱えていたが、

なかなか難しかったんだ。

 

運動会の徒競走では前座(足の遅い奴ほど最初の方のレースだった)、

学力も微妙、

ジメジメしたキャラなのでクラスの盛り上げ役に適さない、

小5の自由工作でロクロみたいなの回して変なツボ作ったけど

誰にも相手にされず、

 

みたいなかんじで男女から慕われるのには程遠いレベルであった。

 

しかし翌年、

私はペンギンを提出した。

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善良な人間はみんなペンギンが好きだ。

 

「ふふふ、これ紙で作ったんだぜ」

「きゃあ、すごーい」

 

(グへへ、やったぜ……)

みたいな場面が多々あった。

 

女の子って素晴らしい。

 

 

休み時間も女子は大体教室にいることが多かったため、

 

自分も教室に残り、ペンギンを机に置いてチヤホヤ待ちをしていた。

 

 

「お前、ほんとにそれ自分で作ったのかよ」

 

(こ、こいつは運動神経抜群で目立ちたがりの木村(仮名)……‼

 家庭科でマスコットの刺繍を提出したときも怪しんできた男だ。

 俺より高いスペックを持ち、俺と同じでゆがんだ欲求を持っている)

 

「う、うるせぇ! そうに決まってんだろ」

いちゃもんをつけられてたら女子がなかなか寄ってこなくなるので、

すぐに追い払っていた。でも毎日やってきた。

 

男のジェラシーは見苦しいぜ。

 

木村のしつこさは功を奏し、

いつしか女子は誰も寄ってこなくなった。

 

それでも粘っていたら今度は男性担任にも怒られた。

「もう新学期から何日経ったと思ってるんだよぉ!

 早く持って帰れよぉ!」

 

男のジェラシーは見苦しいぜ。

 

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「母ちゃん、何作ってるんだ?」

「・・・あんたの自由工作よ」

 

女性って素晴らしい。

 

 

ps.

自由工作はスゴイものを作ればチヤホヤされるが

変なもの作ったら先生にすらもあんまり触れられないのが最大の特徴だ。

再提出を命じられる可能性も0%と言っていい。

 

スクールカーストをクラスアップさせたい人はとにかくスゴイものを作り、

別にどうでもいい人は紙粘土でうんこを作って

『これはソフトクリームです』と言い張ろう!

 

おしまい